2026年10月10日

こんにちは。ゆきです。
今日の北九州は曇り空
こんな日は、窓掃除。
曇り空がもってこい。
100均のサッシレール用のブラシでゴシゴシ、かなり汚れてる。
我が家のすぐそばは中学校の校庭。
風の日は砂埃がひどい。
こんなふうに考えると、学校は安心距離で走って行けるが、立地は一長一短だ。子供たちの笑い声がきこえる、それもよし。住めば都。
大きな窓にホースで思いっきり水をかけ、柄の長い水切りワイパーで一気に水を流して行く。
きれいになるその爽快感がたまらない。
窓を拭きながら網戸に目をやると、決まって思い出す先代ワンコのこと。
雷が鳴るたびに何度も網戸を破られた。
出先から帰って網戸がびりびり破られた光景を思い出すと、会社にいても気が気ではなかった。
その度に住宅メーカーの担当の方に来てもらい網戸の張り直しをしてもらった。
そのうちに担当の方が『奥さんでもきっとできますよ』とやり方を教えてくださった。
私はだんだんコツをつかみ上手になっていった。
最終段階のドライヤーで少し温風を当てると網の弛みが解消されて、ぴーんと張った網戸の完成。
そんなあの子との出会いは雪がちらちら舞う寒い日。
配達の灯油屋さんについて来た、足の悪い色もわからなくなったぼろぼろの毛布みたいな犬。
灯油を運んでいると付いてきて、我が家の玄関から動かなくなった。
その頃は家を新築して、家族で犬を飼おうと話していた。
犬種はコーギーに決めていた。
ブリーダーさんから「産まれましたよ、見にいらっしゃい」
とお誘いがあったばかり。
玄関から動かない犬を何度も見に行き、「どこから来たの」とそっと触れると、また撫でてほしいといわんばかりに何度も手を差し出しお手をした。
それから2日、犬は動く気配はなく、この家で飼ってもらうんだとまるで決めているみたいだった。
娘達は「コーギーは誰でも飼ってくれるよ。この子はきっと誰も飼ってはくれない。この子にしようよ」
あまりにぼろぼろの子だったのできっとお年寄りだろう、そう思っていた。
お風呂に入れてシャンプーすると、
ぼろぼろの毛布が真っ白なふわふわな毛足の長い可愛い犬になった。
そして病院に連れていき診てもらった。
先生は『まだ若いですよ。2歳くらいかな、足は今のまま様子を見ましょう』
そこから15年の、新しい家と犬の生活が始まった。
その子はとても遠慮がちな子だった。
入っていいんよ、玄関の中、リビング扉の向こう、リビングのすみ、そろそろ入ってきて静かにみんなを眺めている。
やっぱり、誰かが飼っているのかもと思い、リードをつけず自由に出歩けるよう暫く外にいてもらおう。
幸い駐車スペースにはフェンスがない。
私が帰ると居たり居なかったり。
両親が犬を見たいと私の留守中に来た。
両親の話では遠くから走って戻ってきて、フェンスのない駐車場スペースから庭にはいり、門扉の中から両親に「わん、わん」と吠えたそうだ。
両親は「賢いいい犬だね。ちゃんとわかっているよ」と褒めてくれた。
リードをつけて散歩に行くと近くの方が「あらー、飼ってもらったんやね、良かったねー」
話を聞くと飼い主さんが引越しして置き去りになっていたとのこと。
やっぱり、野良ちゃんだったんだ。
よかった、もうわかったよ。
ちゃんとうちの子になろうね。
それからは、だんだんと我が家の子になっていった。
だけど、やっぱり遠慮がちは変わらなかった。
外が大好きで雷がきらいで最後の最後まで手のかからない、優しいいい子だったんだ。
今では、網戸を張り替えることもなくなったが、あの賑やかでほんの少し大変だった日々こそが、新築したばかりの私達に家族のかたちをそっと教えてくれ、「箱」だった家を家族のぬくもりで満たし、「あたたかい住まい」にしてくれたのだと思う。
そして家との思い出もたくさん紡いでくれたんだ。
窓を拭く度に思いだす。
ぼろぼろの毛布のようなあの子が、実は家を建てたばかりの私達に幸せと平穏を運んでくれた守り神だったのだ。
そして、家と私達の歩みそのものになってくれたんだ。
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