COLUMNコラム

家は小さく、人生は豊かに。物価高時代の新しいマイホームの選び方。

2026年10月22日

    山本尚弘 |北九州で豊かな暮らしを届ける人

    山本尚弘 |北九州で豊かな暮らしを届ける人

    もう、10年前の住宅価格には戻れない。

    何度も同じ話をしているようですが、今は本当に物価が高い時代になりました。

    建築費も土地価格も上がり、マイホーム検討が、いつの間にか難しい存在になっています。

    では、賃貸に住み続ければいいのでしょうか。

    ところが、家賃も上昇傾向にあります。

    建築費や借入金利、維持管理費などが上がっており、大家さんの経営にも影響し、それらのコストが家賃上げにつながっているようです。

    「買うのも高い。借りるのも高い。じゃあ、どうしたらいいの?」

    これから住まいを考える方にとって、本当に悩ましい時代です。

    私たちも、つい思ってしまいます。

    「10年前は、もっと安かったなぁ……」

    でも、残念ながら、あの頃に戻ることはできません。

    そして、私たちの人生はこれからも続いていきます。

    子どもは成長し、私たちも年齢を重ねていく。

    振り返れば、10年なんてあっという間です。

    大切なのは、10年前にいくらで家が買えたかではなく、これからの10年、20年をどう暮らしていくか。

    そんな視点と覚悟が、今こそ必要なのだと思います。

    これからの家づくり、もう一つの選択肢。

    現在、北九州市内でマイホームを検討する場合、土地を持っていなければ、おおよそ次のような選択肢があります。

    • 土地+注文住宅:約5,000万〜7,000万円
    • 建売住宅:約3,000万〜4,500万円
    • 中古戸建+リノベーション:約1,500万〜3,000万円
    • 中古マンション+リノベーション:約1,300万〜3,000万円

    ※価格は立地や条件、住宅会社やプランなどによって異なる概算です。

    これからは中古住宅+リノベーションも、有力な選択肢になるでしょう。

    ただ、私はもう一つ、注目している住まい方があります。

    それが、

    「コンパクトな土地に、コンパクトな家を建てる」

    という選択です。

    小さな家は、本当に暮らしにくい?

    コンパクトハウスと聞くと、「狭そう」「暮らしにくそう」と感じるかもしれません。

    でも、身近な分譲マンションを考えてみてください。

    北九州市では、3LDKで60㎡台~、4LDKで70㎡台~が基本です。

    限られた面積でも、間取りを工夫することで快適な暮らしは実現できます。

    それを戸建住宅に置き換えてみたらどうでしょう。

    便利な立地に、必要十分な広さの家。

    駐車場も確保できて、家族が心地よく暮らせる。

    「小さい家」ではなく、「ちょうどいい家」。

    そう考えると、印象が変わりませんか?

    5,000万円の家と、3,300万円の家。

    例えば、32坪の注文住宅。

    建物や付帯工事、土地50坪、外構費や諸費用などを含めると、総額5,000万円以上になることも珍しくありません。

    一方、24坪・3LDKのコンパクトな規格住宅だとしたらどうでしょう?

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    例えば、建物本体1,474万円(税込)、付帯工事など約440万円(税込)で、建物関連費用は約1,914万円。

    土地を30坪、坪単価25万円とすると750万円。

    造成・外構費や諸費用を加えても、条件によっては総額3,200万円〜3,300万円台が見えてきます。

    ※土地形状や地盤、工事条件などによって費用は異なります。

    その差は、約1,700万円。

    もちろん、家や土地の広さは違います。

    でも、その予算の差が、これからの暮らしにどんな影響を与えるでしょうか。

    住宅ローンの負担を抑えられれば、子どもの教育費や家族旅行、将来の貯蓄にも余裕が生まれるかもしれません。

    家を買うことが、人生のゴールではありません。

    むしろ、家を買ってからの人生の方が、ずっと長いのです。

    子ども部屋が必要なのは、何年間?

    もう一つ考えたいのが、家族の暮らしは変化するということ。

    子ども部屋が本格的に必要になるのは、小学校高学年や中学生くらいからかもしれません。

    そして進学や就職で家を離れるまで、10年前後という家庭もあるでしょう。

    一方、住宅ローンは35年、40年、50年と続きます。

    子どもが独立した後、使わない部屋が増えてしまうことも多くあります。

    もちろん、広い家には広い家の魅力があります。

    ただ、今必要な部屋数や広さは、未来には不要になるかもしれない。

    そう思うことが、視点を変えるヒントになるのかもしれません。

    家は小さくても、暮らしは豊かにできる。

    住宅価格が高くなった今、家づくりの価値観も変わっていくのだと思います。

    「大きな土地に、大きな家」と聞いて、

    今の時代、少し違和感を感じる方もいるかもしれません。

    「便利な場所に、必要十分な広さの家を持つ」

    これも、一つの選択肢ではないでしょうか。

    住宅ローンに追われることなく、家族との時間や将来の安心も大切にする。

    そんな住まい方も、豊かだと思うのです。

    家を小さくすることは、夢を小さくすることではありません。

    むしろ、家にかけるお金を少しコンパクトにすることで、「人生の選択肢」や「夢」は広がるかもしれません。

    これからの家づくりは、

    「どれだけ自分達らしく、無理なく暮らしていけるか」。

    物価高の時代だからこそ、コンパクトハウスや規格住宅という選択も考えても良いのかもしれません。

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